いのちの塩
多くのいのちが息づく土地
ギリシャ西部、メソロンギ=アイトリコ潟湖群。ラムサール条約とNatura 2000で保護されるこの湿地には、鳥や魚、水生植物、目に見えない微生物まで、多様ないのちが共存しています。
海と陸が出会う場所。
私たちが選んだ塩は、豊かな生態系の中で海水が太陽と風により濃縮され、時間をかけて生まれた結晶です。
そのいのちの営みを背景に、私たちは
「いのちの塩」と名づけています。
見えない生命の記録。
海水が塩になるとき、生命の世界も変化する。
2008年、メソロンギの塩田を対象に、堆積物・高塩分水・飽和塩水・粗塩を調べた研究が発表されました。
塩分が高まるにつれ、細菌や古細菌の構成は大きく変化。塩分約26%の環境にも適応した微生物が存在し、収穫された粗塩からも培養可能な細菌が分離されました。
海水が塩になる時間は、 目に見えない生命の世界が変化する時間でもある。
※これは塩田の生態系についての研究であり、販売する塩に生きた微生物が含まれることを示すものではありません。
参考:Tsiamis, G. et al., Research in Microbiology, 159, 609–627, 2008.
塩が生まれるまで。
自然にゆだね、時を待つ。
- 01海からはじまる。
海水を浅い塩田に導き、槽から槽へと移します。 - 02太陽と風が濃くする。
蒸発とともに塩分濃度が上がり、水中の微生物群集も変化します。
- 03水面に咲く塩の花。
繊細な結晶「アフリナ」を、職人が丁寧にすくい取ります。 - 04結晶が残る。
蒸発が進むと、塩田の底には白い結晶が現れます。
- 05収穫し、塩の山へ。
収穫された塩が集められ、白い山をつくります。 - 06食卓へ。
結晶の種類に応じた洗浄・乾燥・選別などを経て、塩が届けられます。
自然がつくり、人はその恵みを受け取る。
Simply Aged. Profoundly Enriched.
時間を重ね、食は静かに深くなる。
世界の塩田を訪ね、環境、安全性、つくり手の姿勢、そして味わいを見極めて、この塩に辿り着きました。
ゆっくりした時間をかけでいる天日塩。
自然の働きを活かし、時間に委ねる姿勢は、私たちが大切にしてきた発酵や熟成にも通じます。
どこの海から生まれ、季節を重ね、どのように結晶になったか。その背景まで含めて、ひとつの素材だと考えています。
その土地と流れる時間まで、食卓へ。
そんな思いで、この塩を選んでいます。